越し方の来歴
泉佐野市の秋祭りは、毎年体育の前々日と前日(10月第二土曜日・日曜日)に
行われる。
市内にはだんじり(曳きだんじり)が16台あり、(2台は休止中)、八町連合
(旧北中通村)長滝、上の郷の3地区で行われる。16台全て岸和田型の
下だんじりです。
また、南中地区(旧南中通村)にはだんじりが2台(1台は休止中、残る1台は
長滝地区に参加)とやぐらが2台あり、田尻町と共にだんじり・やぐら圏の境界
となっている。これとは別に、山間部の大木には、担いだんじりが3台ある。
そして、日根野の久ノ木地区に休止中のだんじりが1台ある。
以下は、泉佐野市中庄のだんじりの詳細です。
昭和11年岸和田市福田町が新調
昭和14年岸和田市福田町より大西町が購入
昭和41年大西町より中庄が購入
大工 : 植山宗一郎氏
彫刻 : 吉岡義峰氏
土呂幕 : 秀吉本陣 佐久間の乱入
見送り : 大阪夏の陣 薄田隼人の奮戦
宮入 : 奈加美神社 10/連休の土日 宮入順は輪番
新調当時の大屋根は切妻型も、昭和61年に池内工務店にて入母屋型に付け替える
大改修を受け、平成16年、北本工務店にて大屋根の修復を受け、6月27日に入魂式
を行い現在に至る。
先代は明治14年頃に同じく泉佐野市大西町の地車として製作され、昭和12年に
中庄が購入し、現地車購入の為、昭和36年に岸和田市戎町に売却し、戎町地車
新調に伴い、昭和62年に和泉市黒鳥町辻小路へ売却され、辻小路が地車新調に
伴い、平成14年10月20日に昇魂式を行い、現在は和泉市黒鳥町の某飲食店にて
展示保存される。
中庄の地車の歴史は古く、天明5年(1785年)に泉大津より岸和田市北町の
油屋治兵衛が購入した岸和田初の本格的な地車(それまでは長持ちに駒をつけて
太鼓などを積んだ簡単なものだった)を3、4年後に購入したと云われており、
その頃より五穀豊穣を祈願して地車を曳行していました。
中之庄の地車
奈加美神社の鳥居
奈加美神社の本殿は華麗な彩色の三間社流造で府の指定文化財です。
”こずち”をイメージした中之庄の纏
地車で境内を練る昔乍らの宮入りの光景です。
中之庄の地車格納庫
|