後継者に名乗りを上げる“夢追い人”

後継者に名乗りを上げる“夢追い人”

 

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坂口師範の後継者に名乗りを上げる。

実践空手の使い手だった、坂口師範の後を継ぐ後継者に名乗りを上げることは、
心技体の到達度を問われることであり、それなりに勇気の要ることです。
本来、後継者たるべき子息は、空手家としての筋(センス)は良いのですが、
子育て最中の父子家庭、道場を守る時間的な余裕はなく、子息は、
父が守って来た道場を
閉めるも、やむなしの意向でしたが、道場の存続を願う
本部宗家の意向を受けて、
後継者選びとなり、四段で準師範の中川さんに
白羽の矢がたちました。
かねがね生前の師範から後継者たるぺく、特別な指導を受けて来ただけに、
師範の志を継ぐべく立ち上がったに過ぎない。
ただ、中川さんは、私でなければとの気負いや自己顕示欲は薄く、
自分のミッションは、
子息が子育てを終えるまでの期間を中継ぎする、
リリーフピッチャーだとのスタンスです。


泉佐野大道館の準師範は、中川さんです。

そう泉佐野大道館の準師範は、中川さんです。空手を始めてから25年、
4段を取得、実技の
使い手としては最高の段位です。ここから上位の段位は、
後進の育成や心技体の充実に対して
引き上げられます。
二段までは、練習量の積み重ねや勢いで取得できますが、
二段からの
上位段は、空手道への集中力の高さやこだわり、思い込みといった
ある種のセンスがあり、
空手道を長期間に渡り継続し、日々の稽古に
切磋琢磨しなければ、到達することができません。
私自身は2段で空手道から離れており、2段と3段との間にある高い壁を痛切に
感じます。
中川さんは、本部宗家から4段を授与されております。相当な力量があり、
実力を伴った段位の重さが理解できます。
また、中川さんは、坂口先生の志や思いを受け継ぎ、
泉佐野大道館の順師範とし、
これから後進の育成に携わっていることに、
坂口師範の愛弟子であり続ける気高さ、品格を
感じました。


一手 手合わせ願いますか!にならない

空手の使い手であっても、道場を開くとなると、相当の力量がなければ、
腕自慢の道場荒らしから、一手 手合わせ願いますか!になるかとの懸念も
ありますが、現実は、意外とそうはならない。
現在、準師範で空手歴25年のN氏を大道館に導いたのが、先代の師範と袂を
分かった高弟のY氏であり、N氏の奥方とY氏は同郷の同級生の間柄、
そんな地縁でN氏が大道館に入門、25年の歳月を経て、師範亡き後、
後任の指導者に推挙され、後進の指導に当たる。師亡き後、Y氏も地元で
道場を開き、後進の指導を始め、泉佐野大道館は、二カ所で道場を
構えることになりましたが、指導者同士が互いに兄弟弟子の間柄であり、
また、地縁で結ばれており、点と点を直線で結ぶ、一手 手合わせ願いますか!
の短絡線を描くこともなく、互いの立ち位置を微妙なバランスで保つことに
なります。



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