里山のキツネ”夢追い人”  

 

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里山のキツネ

おおよそ半世紀ほど前、高度経済成長期の前、私が少年だった頃は、大阪近郊の里山、
森林の至る所にキツネが棲息しており、私達の身近な動物でした。
父と里山へ行き、芝刈作業でひと汗をかき休憩、父はキセルでタバコの煙を
吹かしながら”タバコを吸うと煙が周囲に漂いキツネに化かされることが無い”
と問わず語りに呟いていました。



父によるとキツネに何度も化かされた苦い経験がありました。
例えば、隣村に向かうのに、山道を歩きながらグルグルと何度も同じ道を廻り続け、
行けども行けども目的地の隣村に着かず、困り果て、これはキツネに憑かれたと
思ったそうです。
明治産まれの父が生きた一昔前の時代は、まさしく人が自然の中で暮らし、
野生動物と共生し、解らない事があると、キツネに憑かれたとか狸に化かされたと、
真剣に考えていました。
まことに日本昔話の物語にある様な、長閑な大地と空間が広がっていました。


間伐され人の手が入った里山

キツネが生息する里山は、山と都市の中間にあり、周囲の林や農地など人の手が
入ることで生態系が維持されてきた地域です。
エネルギー改革や都市化の波に飲まれ、里山の生態系が崩れました。
里山で炊事・風呂の燃料である柴やまきを得ていましたが、電気・ガスなどが、
エネルギーの主役となり、人手が入らずに荒れ放題となっています。



里山から姿を消したキツネ
キツネは、里山や森林のあちこちに生息していましたが、宅地開発や田畑への
農薬の散布などの影響もあり、里山の田畑からその姿を消して行きました。

キツネは、田畑を荒らすモグラやネズミなどの小動物を捕獲してくれる益獣で
あり、里山に暮らす人々と共存共栄の関係を築いて来ました。また、キツネは、
お稲荷さんとして、田畑の守り神が転じ、商売繁盛の神様になっております。


巣穴の前のキツネ

高度経済成長による都市化の波に適応出来ず、巣穴を追われて大阪近郊から姿を
消したキツネですが、最近、紀の川市の山里で偶然に見掛けました。
日暮れ前の薄暗さの中でしたが、太い尻尾や尖った口元などの特徴は、
まさしくキツネでした。



キツネは、紀ノ川市の奥深い山里に居るんだ!! 絶滅したのではないかと
危惧していただけに、少数ながらも生息している姿を見て、懐かしさと
共にホットした気持ちになりました。 



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