アメリカザリガニの落日燃える
アメリカザリガニ は、日本古来の海老蟹ではない。名の通り、アメリカから
渡来したザリガニです。渡来種でありながら日本の気候に適していたのか、
高度経済成長 以前の溜め池、小川、水田で爆発的に増殖しました。
水辺の至る所で見掛けられたザリガニは、子供たちの格好の獲物でした。
後ろ向きに跳ねる習性があるザリガニの捕獲は、比較的に簡単でした。
尾っぽの方に網を仕掛け、まえから追い込むと勢いよく網に飛び込んで来ます。
これを繰り返すとかなりの量のザリガニを捕獲することができました。
料理方法は、湯がくなり、焼くなりし、醤油、塩などのシンプルな味付けをして
頂きます。 ザリガニの味は、歯ごたえ良く、海老そのもの美味しさです。
水田では畦に穴を開けて水抜きをし、稲を蟹バサミで切断し、
イネの根を食い荒らすとして嫌われ、農家の人達から駆除すべき害虫とされて、
その後は、水田や小川などで姿を見掛けることが少なくなりました。
ザリガニは、水辺に生息する身近な水棲動物で、外敵に対しはさみで威嚇する
などの習性から子どもたちの水辺での遊び相手である。水辺のエビガニは、
子どもたちにときめきを与え、エビガニ釣りや網での捕獲に夢中にさせました。
ザリガニ釣りのやり方は、落ちている木の枝や棒の先に凧糸などを結び付け、
糸の先に餌を縛りつけるだけである。餌は、生息地周辺のカエルやタニシを
使ったり、捕獲したザリガニをちぎって尾の部分を使う場合もありました。
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