蓮華草
アメリカザリガニ
ピアニシモよさようなら
平均寿命100才
終の棲家は田舎暮らし
それぞれにある楽園
黒川庚申堂のヤマザクラ
一期一会
あの人と再会
我人生に悔いはなし
運命の主人公
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陽だまりスポットが人生のターミナル
三寒四温、北風が吹く寒い日の後に暖かい日が訪れる。冬はこの繰り返し。
今日は、暖かい四温の入口、窓ガラス越しの陽射しが何処と無く暖かく柔らかい。
ふと、子供の頃の遊び場であり、懐かしい里山を想い起しました。
なだらかな斜面の南側がススキに覆われて、木枯らしが凪ぐ、暖かな陽だまりスポットと
翁のことを思い起こしました。
この郷、中庄で生まれ育ち、やがて齢経て老いた翁は、毎日、来る日も来るも自宅から程近い
徒歩5分程の距離にある里山へ、杖を付きながら通い、
陽だまりスポットを目指してやって来て、午後の一時を過ごすのが毎日の日課となりました。
なだらかな斜面から溜め池の”七池”を臨む、陽だまりスポットが、
翁にとり、人生のターミナルとなりました。
![](susuki2.png)
翁は、冬の青い空の下、陽だまりに包まれ、斜面の向かいに広がる溜め池である”七池”
に向かい、空に浮かぶ雲や空を羽ばたく野鳥、池を取り囲む周辺の山々を、優しそうにじっと眺め、
陽だまりスポットに佇みながら、その姿は冬枯れした草木に静に語りかけているようでした。
翁の杖を付き背を丸めた姿は、冬枯れしたススキの群生と一体化し、
ごく自然に、里山の風景の一部に溶け込んで居る様でした。
![](8b7f4cc0b616e344eb2d7a54289a7241.jpg)
ある日から、”里山”の南にある、陽だまりの斜面から翁の姿を見掛けなくなりました。
翁は、永久の旅立ちをしたと人伝に知りました。里山のススキに覆われた暖かな陽だまりスポットが、
翁の人生のターミナルとなりました。
里山の光景
”ええ風景やな”七池の土手を兄とドライブしていた時、 車窓から眺める懐かしい里山の光景に、
癌のレベル4で余命宣告数ヶ月を受けた兄が思わず呟きました。
この光景は少年の頃、兄と一緒に野遊びをした懐かしい里山の風景です。
木立に止まる小鳥を見て、あの木に鳥の巣があると長兄が言ったので、兄がそこまで行くと、
そこには、通称チンチと呼ばれる小鳥が巣を作っておりました。
少年時代、鳥の巣探しが野山を駆け巡る野遊びの一つでした。
兄は、幸せだった少年の頃を振り返り、里山の光景にさよならを告げた一言でした。
![](t02200275_0358044811863834453.jpg)
豊後梅 豊後梅の果実
春の午後
人生の楽園を訪ねた春の午後、名も無い梅の里を見つけました。ほとんど人が訪れない里ですが、
豊後梅が、枝に隙間無く花を付け見事に咲いており、名もない里山に春の息吹を見つけました。
豊後梅は、果樹として栽培されている梅の一変種です。アンズとウメの間種という説もあるそうで、
果実も大きく直径 5 センチで,熟すと黄赤色になります。
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