伝説のお菊山”近畿の山々”を歩く

 

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伝説のお菊山(お菊松)ハイキング

春と秋の年2回行われる非定期の半日ハイクに参加、伝説のお菊山(お菊松)に
登りました。午後の半日ハイキングへの参加人数は14名、年齢層は幅広くバラバラ、
小中高生から中高年を含む、エイジボーダレスです。
参加者の皆さん、軽装で和気藹々、チョットした散歩気分、語らいながら歩きました。


お菊山 (お菊松)

お菊松コースは、新滝ノ池〜大山〜殿尾山〜新家分岐〜お菊松〜新家分岐 
このコースの肝は、JR阪和線の長滝駅下車、上之郷地区の家並みを通り過ぎ、
滝の池を経て林道からの登山口が、案内の表示がなく解り難いことです。
登り口さえ解れば後は低山ゆえに、アップダウンも緩やかで明確な道標もあり、
烈女伝説の山”お菊山”を縦走する、足に優しいなだらかなコースです。


意賀美神社(おがみじんじゃ)


新滝の池は、堤体全体が赤い色で堤体の形状がアーチ状です。

阪和道 佐野J・Cの字のところに新滝ノ池が出来ている。
新滝ノ池の駐車場から公園のように整備された池のほとりを通りを歩く。
新滝ノ池を抜けると、新池、滝ノ池、と池が二つあります。


雑木林の右側に滝の池が見える


滝の池 登山口

滝ノ池を右に見て直進すれば、突き当りが登山口、左:「大山」からお菊山へ、
右は馬の背から「お菊山」を目指せる。
今回は左のコースを選択して「大山」から「お菊山」へと辿ることにした。



赤書目標ポイント「けー3」を 左へ



登山口から鬱蒼とした湿気のある沢沿いをしばらく進む、木に吊るされた「けー3」
赤書き標識を確認して林道から、ほぼ直角に左の急登に取り付く。


坂道を上がったり、細く足場の悪いユリ道を進んだりしながら登って行きます。

登山口から15分程、尾根にでて、それなりの急坂に息切れをする。徐々に山裾を回り込むように登りだし、やがて登山道脇にウラジロが自生しだすと頂上はそこだ。


大山の山頂に着き、三等三角点(点名:大山谷 382.8m)を確認します。


大山 383mの三等三角点


登山道


殿尾山

大山383mの三等三角点にタッチし、殿尾山から緩やかなアップダウンを繰り返し、
一つ目の鉄塔、二つ目の鉄塔(61,60番)をくぐり、354mの三等三角点を経由します。





笹百合

初めてJR阪和線「新家駅」への分岐が現れる。

お菊山、新家駅、ササ峠の分岐

お菊山は分岐を左へ取り、もう一汗掻くと、お菊山の顕彰碑のある「お菊山」頂上に着く。
目の前に大きく関空が臨めます。


烈女伝説 お菊松


山の由来になったお菊さんの碑

泉南市納経山355m、お菊伝説があり”お菊山”と呼ばれ、地元の人達に親しまれています。
お菊の父親は豊臣秀次(自害させられた)母親は小督の局(打ち首になる)。
生まれて間もなく泉州に連れて来られ、そこで育てられた。大阪夏の陣で討ち死にをした
夫の敵討ちの為、豊臣方の密使となり、髪を切り落とし、その髪を一本の松の根元に埋め、
男装して無事大阪城に入ったという。

その松がこの山のピークにあり”お菊松”といわれています。
石碑がたてられ、その横に松が植えられています。初代の松が枯れてしまったため、
今あるのは2代目だそうです。


お菊松から北方方向の眼下に関空を臨む

お菊松からの帰路は、新家駅分岐に戻り、JR阪和線「新家駅」へ下る。



下山はそのまま西へ。
次々現れる分岐はすべて右(三つ目の分岐は左を取っても同じ所に出る)
を取り、どんどん下る。


痩せ尾根歩き



畔の谷

下山道は、途中の川筋にも足を踏み入れながら明瞭な山道を下って行くと、やがては林道に出る。


林道出会い

林道を道なりに進むと舗装道路に変わり、直進すると種河神社にでる。
突き当たりの線路沿いを右に行けば、新家駅は間近です。



種河神社


こぼれ話し
今回のお菊松コースは、ガイドブック「日帰り山歩きベスト100」を参考にしました。
お菊支脈の裾野を過ぎ、新家の住宅地の中を行くと、玄関に私と同姓同名で木製の表札が
掛かってあり、自分の家の様な不思議な感覚に捕らわれ、暫く見とれました。
帰路は新家駅分岐に戻り、JR阪和線「新家駅」へ下る。



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