問題を解決するQC七つ道具:層別


層別

漠然としているデータ群が、層別によって特徴を現してくる

解説

特性(品質などのデータ)を調べるときデータを取って比較しても特徴的な結果は必ずしも
得られないことが殆どです。 それは特性に影響を与える因子が複数あるために、相互に
関係して特徴を判り難くしているからです。

そこで影響因子を分けてみることが考えられます。この因子を分けることを層別といいます。
加工品などには、使用機械、 温度などの環境、作業者、作業時刻、作業方法などが特性に
影響を与えてきます。

データを層別して比較すると、層別したデータの特徴と層別間の比較結果が見えてきます。
こうして特性に対する適当な対処法が発見できることになります。

層別の使い方

層別はデータ分析を効果的にする方法です。データ分析には他のQC手法である
パレート図、散布図、ヒストグラムなどを用いますが、層別はこれらの各手法に加えて
使用します。

例えば漠然としていた散布図があった場合に、作業者ごとに層別してみると、
「一人は正の相関関係」と別のものは「負の相関関係」になっていたと
判るかもしれません。



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