ヒストグラム
意義
データのバラツキの分布状態から工程の問題点を推察できる
解説
品質の基準を持つ加工品などは、目標の品質に対してバラツキが発生します。
ヒストグラムは、 データ集団のバラツキの分布状態をグラフで表して、
その特性を知ろうとするものです。
ヒストグラム一般的な形状は中央値が高く、中央から離れるに従って低くなるものです。
しかし、 加工工程に不安定な要素があると、形状変化に現れます。
この形状を見ることで、工程の問題点を推定することが出来ます。
ヒストグラムの形状は、横軸にデータ範囲、縦軸に度数をとった柱状図です。
横軸はデータ範囲をいくつかに分けて区分化し、 縦軸は各データ範囲に納まる
データの個数を柱の高さで表します。
出来上がったヒストグラムからバラツキの特性を分析してゆきます。
その分析の視点は@データの分布の形、Aデータの中心の位置、
Bデータのバラツキの大きさ、Cデータと規格との関係などです。
特に分布の形を分析できることが特徴といえるでしょう。形状からみる
ヒストグラムの分類には次のようなものがあります。
@一般型
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工程は安定している
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A歯抜け型
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目盛りや測定に誤りの可能性がある
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B右スソ引き型
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片側に制限がある場合に現れる
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C絶壁型
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選別されている場合などに現れる
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Dふた山型
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2種類の工程が混ざっている場合などに現れる
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E高原型
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2種類の基準が混ざっている場合などに現れる
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F離れ小島型
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工程に異常が発生している場合に現れる
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作成手順
1.データを集める
2.データの最大値と最小値を求める
3.区間の数を求める
4.区間の幅を決める
5.区間の境界値を決める
6.区間の中心地を求める
7.データの度数を数える
8.ヒストグラムを作図する
図例
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