序文〜3 マネジメントシステム概要
マネジメントシステムの基本となるのはPDCAサイクルですが、
PDCAサイクルはこちらの形で定義されています。

基本的には、このPDCAサイクルを
Plan で、品質を維持向上するために、取り組むべきことを定義し
Do で、Planで定義した内容を実施し
Checkで、Doの結果がうまく動き、成果が出たかを判定し、
Act で、問題があったものは改善し、むしろ成果が出たものについては、
さらに良くするために行うべきことを導入する。
といった形で運営できるように、社内にこのような管理体制を導入することを求めているのが
ISO9001です。
また、ISO9001は、
・ 業種、業態を問わず、どのような事業者でも実現できる
・ 顧客満足の向上や、自社の品質が適切であることを外部に説明するために使用できる
・ 取り組みは、全社で行わなければならないわけではなく、品質を保つべき製品(サービス)
を中心として、関連する部署、担当者、組織、施設といった単位で範囲を特定することが出来る
という特徴を持っています。
さらに、ISO9001は、プロセスアプローチを奨励しています。
プロセスアプローチとは、下の図のような状態を指しています。

プロセスとは、何かのインプット(契約、書類、連絡等)によりスタートし、
それによって発生したアウトプット(成果物)が、場合によっては次のプロセスのインプットとなり、
最終的に製品(サービス)が完成するまで流れていくという考え方が
ISO9001においてはされています。
プロセスアプローチとは、このような状態を保ったプロセスが、実際どのように動くものなのか、
明確に定義されて、実現されている状態を適用していることを言います。
つまりは、何かのプロセスが、どのように遂行され、何を実現するのかを管理できるようにしておく、
ということが求められているわけです。
このような状態を作るために、業務フローを作成したり、マニュアルを作成したりすることも
ありますが、ポイントとしては、このようにプロセスが確実に一つのながれとして動くように
しておくことが必要である、と考えることが妥当でしょう。
⇒ 4.品質マネジメント
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