ISO9001:2008年版規格解説 序文~3 マネジメントシステム概要~|簡素化ISO構築

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序文~3 マネジメントシステム概要



マネジメントシステムの基本となるのはPDCAサイクルですが、PDCAサイクルはこちらの形で定義されています。



基本的には、このPDCAサイクルを
Plan で、品質を維持向上するために、取り組むべきことを定義し
Do  で、Planで定義した内容を実施し
Checkで、Doの結果がうまく動き、成果が出たかを判定し、
Act  で、問題があったものは改善し、むしろ成果が出たものについては、さらに良くするために行うべきことを導入する。
といった形で運営できるように、社内にこのような管理体制を導入することを求めているのが
ISO9001です。

また、ISO9001は、
・ 業種、業態を問わず、どのような事業者でも実現できる
・ 顧客満足の向上や、自社の品質が適切であることを外部に説明するために使用できる
・ 取り組みは、全社で行わなければならないわけではなく、品質を保つべき製品(サービス)を中心として、関連する部署、担当者、組織、施設といった単位で範囲を特定することが出来る

という特徴を持っています。

さらに、ISO9001は、プロセスアプローチを奨励しています。
プロセスアプローチとは、下の図のような状態を指しています。



プロセスとは、何かのインプット(契約、書類、連絡等)によりスタートし、それによって発生したアウトプット(成果物)が、場合によっては次のプロセスのインプットとなり、最終的に製品(サービス)が完成するまで流れていくという考え方がISO9001においてはされています。

プロセスアプローチとは、このような状態を保ったプロセスが、実際どのように動くものなのか、明確に定義されて、実現されている状態を適用していることを言います。

つまりは、何かのプロセスが、どのように遂行され、何を実現するのかを管理できるようにしておく、ということが求められているわけです。

このような状態を作るために、業務フローを作成したり、マニュアルを作成したりすることもありますが、ポイントとしては、このようにプロセスが確実に一つのながれとして動くようにしておくことが必要である、と考えることが妥当でしょう。


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