60歳からの就職活動



60歳からの就職活動

61才で定年を迎え、暫く家におりましたが、もう少し仕事に関わり、社会との係わりを持ち
たいと考え、ハローワークで求職登録をし、HWインターネットで仕事を探し始めましたが

思うように行きません。

そこでハローワークだけでなく、求職のアンテナを広く張ることにしました。求職に当って、

ハローワーク、マイサーチ(人材派遣会社)、60歳以上を対象とした派遣の[マイスター60]、

そして公共の[人材銀行]に登録し、後、新聞の求人広告にも目を通しました。

[マイスター60]に登録しました。ここに行くと、同年輩の責任者から丁寧に対応して頂き、

就活は、退職後3ヶ月間の求職が勝負”で、この間に求職の難しさを知り自分の要求レベルを
下げて折り合うかどうかがポイントとだと教えられました。

・60歳からの就職は難しいがこれを乗り越えるとある程度継続する。 
・人材銀行にも登録をしておくなど求職の窓口を広げておいた方が良い。 
等のアドバイスを貰いました。

[人材銀行] 
予め求職シートに記入して持参したので、15分程で登録が完了し求職受付カードを受取り、

このカードに記載の登録番号で人材銀行のHPから求人の応募画面を開き、興味のある会社に
は人材銀行を通じてコンタクトでき、又募集会社からリクエストがあるかも知れない、

との事でした。

私の場合、やりたい職種を目指し、十数社の応募を繰り返しましたが、いずれも採用に至り
ませんでした。適度の挫折を味わった後、厳しい就活の現実を認識し、自分との折れ合いを
付けるのに3ケ月が経過しておりました。



60歳以上の就活は、積み上げたキャリアの延長線上にある生産管理・ISO担当などの求人が
”ゼロ” であり、キャリアの棚卸を行なう必要はなく、学歴・経験・資格が不問の世界です。

だからキャリアに裏打ちされた自分の要求レベルを現実に合わせて下げ、折り合いをつけ、

やりたい仕事ではなく、高齢者がやれる仕事の内、施設警備、マンション管理人に的を絞り、

HW(ハローワーク)で数社の紹介を受けました。

面接の2日後、施設警備の採用通知が入り、その数日後にマンション管理人の採用通知が、

翌日に施設警備の採用通知があり、採用が決まる時は、続けて決まります。
ポンポンと三社からの採用が重なりました。これは、求人・求職者双方の要求水準が
咬み合った結果です。



ここで求人について見てみると、60歳以上の求人倍率は0.08倍である。
これは100人の求職者に対して、8人の求人しかない。ということである。

ちなみに54歳までは0.47倍、55−59歳では0.24倍となっているので、
いかに高齢者の就活が厳しいものであるかが解ります。就活、なかんずく60歳以上の
就活は、学歴・経験・資格が不問でまことに厳しい。それでも求人・求職双方の条件の
折れ合いとマッチング次第で採用が決まります。




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